開催中の展覧会

企画展


常設展

「前衛たちの足跡 岡本太郎とその時代」(2024/4/18~7/7)

岡本太郎は、18歳の時に東京美術学校(現・東京芸術大学)を中退し、両親の渡欧についてパリに渡りました。 20代を過ごしたパリでは、現地で抽象芸術グループ「アプストラクシオン・クレアシオン」に最年少で加わり、バタイユの主宰する「アセファル」にも参加するなど、先鋭的な芸術や思想的なグループで交流を深めます。

 帰国後の兵役を経て、戦後の東京で前衛芸術運動を展開する皮切りとなった「夜の会」は、花田清輝ら文学者たちとの活動です。ここからさまざまな芸術運動が生まれ、作家たちが集う場となりました。岡本太郎はジャンルを横断する自由闊達な活躍で、生涯弟子などを取らず、群れることを嫌った孤高のアーティストという横顔もありますが、それぞれの時代をみていくと多くの芸術家や作家、思想家から触発され、そうした仲間たちとの交流や繋がりの中で、作品が生まれてきた側面もまた強いでしょう。

 当館コレクションより、岡本太郎と、交流のあった同時代の作家たちの活動の一端をご紹介します。

主な作品

※画像をクリックしてご覧ください。

みどころ


●パリ時代の交流を「アプストラクシオン・クレアシオン」版画集からご紹介
10代でパリに渡った岡本太郎が、最年少の20代で参加をした抽象芸術グループ「アプストラクシオン・クレアシオン」(抽象・創造)は、パリで抽象表現をめざした先鋭的なグループで、多様な国からメンバーが参加していました。彼らの1930年代の仕事を、後年出版された版画集(1973年)に収録された作品からご覧いただきます。

●戦後の同時代の作家たちとの交流をご紹介 
中国からの復員後、戦後の前衛芸術運動に岡本が関わった「夜の会」や「アヴァンギャルド芸術研究会」、「世紀の会」の活動資料や、そこに集った池田龍雄、北代省三、山口勝弘といった同時代の作家たちの作品をご覧頂くことで、戦後まもない東京の世相や時代の空気も感じて頂けます。
また本展では、1950年代に交流のあった芥川(間所)紗織の《顔》を展示し、今年生誕100年を迎える芥川(間所)紗織のプロジェクト「Museum to Museums」* に参加をしています。

*生誕100年芥川(間所)紗織プロジェクト Museum to Museums 「軌跡を回顧する旅へ」
Museum to Museumsは、芥川(間所)紗織アーカイブ実行委員会が提唱した企画で、芥川(間所)紗織が生誕100年を迎える2024年に、全国の10の美術館に所蔵されている紗織の作品を各美術館が主催する展覧会で展示を行うプロジェクトです。より多くの方々に美術館をめぐり歩き、そこにしかない作品に触れていただける機会となります。
※詳しくはこちら⇒「生誕100年芥川(間所)特設サイト」

会期

2024年04月18日 (木)-2024年07月07日 (日)

開催概要


会期: 2024年4月18日(木)~2024年7月7日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(4月29日、5月6日、7月1日を除く)、5月7日(火)、5月8日(水)、7月2日(火)
観覧料: ●4月18日(木)~4月26日(金) ※常設展のみ開催
 一般500(400)円、高・大学生・65 歳以上300(240)円
●4月27日(土)~7月7日(日) ※企画展とのセット料金
 一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円
※( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下は無料


同時開催 川崎市市制100周年記念展「生命の交歓 岡本太郎の食」  2024年4月27日(土)~7月7日(日)

※開催期間等、変更になる場合がございます。最新の情報は当ホームページをご確認下さい。
※本展は、写真撮影はできません。