開催中の展覧会

「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」

《ノン》1970年
「オバケというのは、本当に、見つめることによってあらわれるのだ。
だから、純粋に己をみつめれば誰でもが、一生のうちに大なり小なり、奇怪な分身の姿を見る。」*

オバケの姿は日本人の自由な発想力が源であると考え、日本文化としてのオバケに関心を抱いていた岡本太郎。人間の身分に構わずいたずらをしかけ笑い飛ばすオバケ。これを日本人の誇り得るものの一つであると、岡本は述べています。
岡本の作品には人間の内にある真の姿として、オバケのようなキャラクターがたびたび現れます。岡本の冷静かつ無邪気な目線から表現された世界では、ほとんど妖怪に近い姿をなした生き物が駆け回り、生を哄笑します。
本展ではオバケ同様に既存の体制に抗いながらも、愛嬌ある作品を生み出し続けた、岡本が作り出した鮮やかなオバケ王国をご覧ください。

*岡本太郎「《オバケ》このアンチ人間 下司・チンピラ幽霊は消え失せろ」『サンデー毎日』1965年8月29日

みどころ


●岡本太郎のオバケに関する考えを紹介
1950年代後半からオバケについて興味を持ち、調べ始めた岡本太郎は、独自の視点でいくつかの記事を書いています。「現代生活に失なわれているものは、何よりもイマジネーションだ。」と語る岡本が集めたオバケについての資料、過去に語った怖い話やオバケに関する言葉を作品と合わせて紹介します。

●岡本太郎の人気作品を多数展示
《夜》 《森の掟》 《駄々っ子》 《ノン》などの著名な作品から、《疾走する眼》 《赤い手》 《青い手》など人気作品を多数展示します。自分自身を見返すために、自分もバケモノになろうと話す、岡本太郎の精神で制作された作品の数々をご覧いただけます。

展示構成


第1章:岡本太郎とオバケ
第2章:美術におけるオバケ
第3章:見つめるオバケ
第4章:目もあやな人間王国


主な作品

※クリックすると大きな画像がご覧になれます。

会期

2024年07月12日 (金)-2024年10月06日 (日)

開催概要

会期: 2024年7月12日(金)~2024年10月6日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(7月15日、8月12日、9月16日、9月23日を除く)、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
観覧料: ●7月12日(金)~7月19日(金)、9月3日(火)~10月6日(日)  
 常設展のみ開催 一般500(400)円、高・大学生・65歳以上300(240)円 
●7月20日(土)~9月1日(日) 
 企画展とのセット料金 一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円 
 ※( )内は20名以上の団体料金、中学生以下無料
主催: 川崎市岡本太郎美術館

同時開催 川崎市市制100周年記念「芸術は、自由の実験室―夏のアートキャンプ」展  2024年7月20日(土)~9月1日(日)

「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」PR映像

目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論

■PR動画(85秒)


当常設展のPR動画です。
映像はこちら(Youtube)(別ウィンドウで開く)

関連イベント

ワンポイントトーク

●ワンポイントトーク

担当学芸員が常設展示の展示解説を行います。

日時:2024年9月8日(日)・16日(月祝) 14:00~
解説:細川茉利香 学芸員
場所:常設展示室
料金:観覧料のみ



●《ノン》と帰ろう

今夏の常設展「目もあやなオバケ王国 岡本太郎とオバケ論」にも登場し、
《太陽の塔》の地下展示室にも置かれていた岡本太郎作品の1つ《ノン》の紙工作を楽しみませんか!

日時 9月22日(日)①11:00~12:00 ②13:30~14:30 ➂14:30~15:30
対象 どなたでも(小学3年生以下は要保護者同伴)
定員 各回先着16名
場所 ガイダンスホール
料金 要観覧券 *当日券に限ります
*整理券を10:30~11:30/13:00~より、エントランスにて配布します。整理券がなくなり次第受付終了