開催中の展覧会

高橋士郎 古事記 展  神話芸術テクノロジー

高橋士郎は造形作家として、1960 年代よりコンピューター制御のアート「立体機構シリーズ」を制作し、
その先駆的な作品は日本万国博覧会をはじめとする多くの展覧会で発表されてきました。
1980 年代には風船を素材とした「空気膜造形シリーズ」を考案、
世界各地で活動を展開し、誰にでも親しまれるアートとして人気を博してきました。
芸術にコンピューターやテクノロジーを浸透させた立役者の一人であるいっぽうで、
Shiro Takahashi の名はイスラム数理造形の研究者としても世界的に知られています。
2000 年代には多摩美術大学の学長を務めながら、情報芸術の分野におけるユニークな教育の
実践者として、多くの才能を輩出してきました。

本展は高橋士郎が長年つづけてきた「空気膜造形」研究の集大成として、日本の古事記に挑んだ
作品群で構成されます。古代より現代まで、人間が「気」をどのように扱ってきたのか、
その全歴史と文化を自家薬籠中のものとした高橋は、古事記のなかに現れる神々の「気宇壮大」を、
独自の気膜テクノロジーによって、21世紀に蘇らせます。

時代を超えてインスピレーションを与えつづけてきた古事記について、岡本太郎は出雲を訪れた際、
出雲神話の「おおらかな行動性」を高く評価しています。
太郎は小学生の頃に出雲で過ごした記憶を手繰り寄せながら、国引きや国譲りの神話のなかに、
生活者の実感に根ざした創造性を感じとったのでした。
生田緑地の自然のなかに現れるのは、高橋士郎のおおらかな行動性とイマジネーションを通した、
古事記の神々の真新しい姿とも言えるでしょう。

奇想天外でユーモラスな神話の物語には、日本の自然思想の再発見の機会があるだけでなく、
世界再生の希望も含まれているように思われます。世代を問わず誰でも楽しむことのできる本展を、
ぜひ多くの方々に見ていただきたいと願います。

みどころ


《涙の神 》2008年
●奇想天外でユーモラスなキャラクターに注目
一般的に古事記というと難しいイメージですが、今回の高橋士郎の古事記に登場する神々は空気膜構造のロボット「バボット」で構成されています。奇想天外でユーモラスなキャラクターは子どもから大人まで親しみやすく古事記 の世界を知ることができます。

●写真撮影、動画撮影が可能!
写真撮影、動画の撮影も自由、来館者は動くバボット(空気膜造形)にさわることもできます。(フラッシュ、三脚の使用は不可)
●屋外にもバボットが登場!
展示室内だけでなく、土日祝日 、生田緑地のイベント時には美術館の屋外にもバボットが登場し、 誰でも自由に見ることができます。 出品作品の数々を写真や動画におさめ、SNSでシェアしましょう!

主な作品


会期

2020年07月23日 (木)-2020年10月11日 (日)

開催概要

会期: 2020年7月23日(木・祝)~2020年10月11日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(8月10日、9月21日を除く)、8月11日(火)、9月23日(水)
観覧料: 一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
企画協力: 株式会社バボット
助成: 一般財団法人地域創造

関連イベント

※新型コロナウイルス感染拡大対策のため、イベントの開催内容が変更となる場合がございます。
 事前に当ホームページにてご確認ください。


◆上映会


古事記を題材にした短編アニメーションをはじめとした、
神々をモチーフにした短編アニメーションプログラムの上映会を行います。

日時:9月20日 14:00~15:00
定員:70名(当日先着順)
場所:岡本太郎美術館ガイダンスホール
料金:無料

◆高橋士郎 古事記展 記念シンポジウム


テーマ:神話とアート―記憶と創造の未来に向けて
日時:10月4日 14:00~16:00(開場 13:30)
司会:港千尋(写真評論家、写真家)
パネラー:伊藤俊治(美術評論家、美術史家)、平藤喜久子(神話学者、日本文化研究所所長)
定員:70名 (当日先着順)
場所:岡本太郎美術館ガイダンスホール
料金:無料

◆「ヒョウタンと気膜」高橋士郎×港千尋


テーマ:神話とアート―記憶と創造の未来に向けて
日時:10月11日(日) 14:00~15:30(開場 13:30)
講師:高橋士郎(造形作家)、港千尋(写真 評論家、写真家)
定員:70名 (当日先着順)
場所:岡本太郎美術館ガイダンスホール
料金:無料