過去の展覧会
「人のかたち:岡本太郎の人体表現」(2024/1/20~4/14)
原色の鮮やかさやテーマ性が強い作品であるため、 ”人物を描く”という印象があまりない岡本太郎ですが、初期のパリ時代から晩年まで、描かれているテーマや中心的なモチーフの多くは、人の姿や顔、眼、その内面を含めた人間の在りようです。
絵の中に描き出された人々の姿は、オーソドックスな具象的な描写から、ユーモラスに擬人化されたキャラクター、ピクトグラムのように記号化されたものまで、制作時期によってさまざまに変遷しています。また絵画だけでなく、《太陽の塔》をはじめとする立体やモニュメントのモチーフにも、人の姿をかたどった作品はじつはとても多いのです。
初期の代表作《傷ましき腕》から展開していったパリ時代の消失作品の流れも含めて、岡本太郎が描いた人のかたち、表現のヴァリエーション、その幅の広さにもぜひご注目してご覧ください。
画像:岡本太郎《作家》1948年
会期
2024年01月20日 (土)-2024年04月14日 (日)開催概要
会期: | 2024年1月20日(土)~2024年4月14日(日) |
開館時間: | 9:30-17:00(入館16:30まで) |
休館日: | 月曜日(2月12日を除く)、2月13日(火)、3月21日(木) |
観覧料: | ●1月20日(土)~2月16日(金) ※常設展のみ開催 一般500(400)円、高・大学生・65 歳以上300(240)円 ●2月17日(土)~4月14日(日) ※企画展とのセット料金 一般700(560)円、高・大学生・65 歳以上500(400)円 ※( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下は無料 |
同時開催 企画展「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」 会期:2月17日(土)~4月14日(日)
※開催期間等、変更になる場合がございます。最新の情報は当ホームページをご確認下さい。
みどころ
●岡本太郎が描いたさまざまな人物表現を、時代を追ってご紹介します。
時代によって変遷していく岡本の画風を、人物の描き方に焦点を当ててご紹介する展示構成です。《傷ましき腕》《夜》《重工業》などの代表作とともに、消失したパリ時代の作品を原寸大パネルで展示することで、若き日の岡本の貴重な作例ともあわせてご覧いただけます。絵画だけではなく、彫刻作品、レリーフなどにも幅広く登場するモチーフを、ぜひ展示室で探してお楽しみください。
●作品とあわせて、岡本太郎の言葉もご紹介します。
岡本の著作の中から、作品やテーマに関連した文章をご紹介します。《傷ましき腕》について「具象と非具象のからみあい、人間存在全体のコントンとした情感」をぶつけた作品だと述べています。若き日に哲学や民族学を学んだ岡本の描く人間像は、単なる表面上のモチーフにとどまらない、内面や葛藤の表出でもあるのでしょう。「眼にふれ、手にさわる、すべてに猛烈に働きかけ、体当りする。ひろく、積極的な人間像を自分自身につかむために。」言葉とあわせてご覧頂ければ幸いです。
●本展は、写真撮影可能です。
動画撮影、フラッシュ撮影、三脚・自撮り棒・ジンバル等の器材の使用は不可。
他の方の観覧の妨げになる撮影・過度な撮影行為はご遠慮ください。