開催中の展覧会

「岡本太郎と太陽の鳥」

岡本太郎《瑞鳥》1987年
 動物とふれあうときも、対等な「生命の瞬間のぶつかりあい」という交歓を求めた岡本太郎。
そんな岡本ですが、鳥には特別な関心を寄せていたといいます。岡本は、鳥は「天から降って来た生命である、と同時にわれわれの天上への祈りを媒介するような」存在であると書き記しています。
 とりわけ、岡本が「わが究極の友」として愛したのがカラスです。高貴な存在感に加え、群棲動物でありながらもおのおのが独立したあり方を、岡本は理想的な生き方と考えていました。
1959年からの数年間、岡本はカラスの「ガア公」とともに暮らしています。1961年は、岡本が二科会を脱退したころでもあり、集団から離れ個の芸術家として歩む自分のすがたを、群れからはなれたガア公に投影していたのかもしれません。
 本展では、意外にも深い、岡本太郎と鳥の関係に着目し、タイトルに鳥を冠する作品から、くちばしや羽のようなものが描きこまれた作品、また画家としての転機でもあった、ガア公と過ごしたころの作品を展示します。
 併せて、2022年7月に開幕し、大阪・東京・愛知と巡回した「展覧会 岡本太郎」に出品された、当館所蔵の岡本太郎の代表作もご紹介します。

みどころ


●鳥にまつわる作品が集結!
鳥がタイトルについた作品だけではなく、「もしかして鳥が描かれているのかも…!?」と感じるような作品も展示します。岡本太郎の作品にたびたび現れる、くちばしのようなものを持つ生きものたち。また、カラスのガア公との思い出や、岡本太郎が鳥について言及した言葉も紹介します。

●岡本太郎の代表作が戻ってきます!
「展覧会 岡本太郎」(2022年7月23日~2023年3月14日、大阪中之島美術館・東京都美術館・愛知県美術館に巡回)に出品された、当館所蔵の岡本太郎の代表作もあらためてご紹介します。

●本展覧会は、写真撮影可能です。(企画展は別途)
 (動画撮影、フラッシュ撮影、三脚・自撮り棒・ジンバル等の器材の使用は不可)
 
※画像をクリックしてご覧ください。

主な作品


章構成(予定)

I.   岡本太郎と鳥
II.  ガア公と過ごしたころ―1960年代を中心に―
III. おかえりなさい!!-展覧会岡本太郎から戻った代表作を展示―

会期

2023年04月20日 (木)-2023年07月02日 (日)

開催概要


会期: 2023年4月20日(木)~7月2日(日)
開館時間: 9:30~17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(5月1日を除く)、5月9日
観覧料: ●4月20日(木)~4月28日(金)、6月27日(火)~7月2日(日)※常設展のみ開催
 一般500(400)円、高・大学生・65 歳以上300(240)円、中学生以下は無料
●4月29日(土祝)~6月25日(日) ※企画展とのセット料金
 一般1,000(800)円、高・大学生・65 歳以上800(640)円、中学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金


※同時開催:2023年4月29日(土祝)~2023年6月25日(日)
 企画展「顕神の夢 ―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」


※開催期間等、変更になる場合がございます。最新の情報は当ホームページをご確認下さい。

「岡本太郎と太陽の鳥」PR映像

岡本太郎と太陽の鳥

■PR動画(98秒)


当常設展のPR動画です。
映像はこちら(Youtube)
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関連イベント

・ワンポイントトーク

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