第21弾【TARO遊ぶ字】

岡本太郎は、字と絵の表現はもともと同じものだったと考えていました。
無心に楽しんで字を書いていると自然と絵になってしまうと言っています。
常設展示室の壁には太郎さんの遊ぶ字がいくつか隠されています。
夢だったり、道だったり、色だったり・・・。次回いらっしゃるときにぜひ探してみてください。

岡本太郎は「遊ぶ字」について次のように伝えています。

字はだれでも書く。書けるものだ。
書になっていようが、いなかろうが、かまわない。
平気で、無条件に己をぶつけ、線を引いてみたらいい。
筆と墨、あるいは無限の彩りで。

紙の上に自分の全存在がひらき、夢が息づく。

遊ぶ字だ。そこに、生きるよろこびがふくれあがってくる。
まさに芸術。

 そんな遊ぶ字を描いてみませんか。紙いっぱいに大きく自分らしく字を描いてみましょう。
字を書いてから周りを彩るものと、絵を描いてから字を書くものの2通りをご紹介します。
もちろん、自分のやり方で自由に描いてみるのもいいですね。

●用意するもの
・絵具セット(絵具・筆・パレット・水入れ・雑巾)
・画用紙(大きさは自由)(色画用紙でもよい)
●あったら楽しい用具
・ローラー(スポンジローラー)
・ブラシ(古くなった歯ブラシでもよい)
・金網

皆さんがチャレンジした作品は、#岡本太郎美術館 #どこでもTARO アトリエ #MuseumAtHome
に投稿してみてくださいね!


(ファイルをダウンロード)「遊ぶ字」制作方法(PDF形式・1MB)

第22弾【岡本太郎と過ごす1年間~TAROカレンダーを作ろう~】

  ※当初公開していたオンラインコンテンツから一部、名称と制作方法を変更しております。

どこでも TARO アトリエ第22弾は、専修大学のインターンシップ生が考えてつくった『#岡本太郎と過ごす1年間~TARO カレンダーを作ろう~』です。
太郎さんの写真や作品、名言を散りばめたカレンダーが制作できるオンラインコンテンツを公開します。

皆さんは岡本太郎の名言といわれて、パッと思いついたものはありますか?
例えば「芸術は爆発だ!」という言葉はとても有名ですよね。
岡本太郎は絵画や彫刻を制作するだけでなく、多くの評論やエッセイを書き、そうした著作の中にも多くの名言があります。
大学生の視点から選んだにこやかな太郎さんや、力強い言葉の中から好きなものを自由に切り抜いて台紙に貼ってみましょう!

★カレンダー制作方法の動画はこちら
→“どこでもTAROアトリエ動画版「第22弾・岡本太郎と過ごす 2022~TARO カレンダーを作ろう~(専修大学インターンシップ生撮影編集)」
※YouTubeサイトに遷移します

●用意するもの
・色画用紙など台紙になるもの(A4がおすすめ)
・プリンターで出力するもの(A4がおすすめ)
 岡本太郎の作品、名言の切り抜き
 各自ウェブサイトで検索・ダウンロードしたカレンダーフォーマット(A4サイズがおすすめ)
・ペン、色鉛筆、クレヨン、マジックなど
・はさみ、のり
・(必要に応じて)シールやマスキングテープ
・穴あけパンチ
・ひも


●Point
 丸や四角の形、作品や太郎さんのポーズの輪郭に沿って切りましょう。
 画像の印刷サイズはA4がおすすめですが、「もっと大きい画像を貼ってカレンダーを作りたい!」
 という場合は、より大きいサイズで印刷してみてください!
 切って貼るだけではなく、オリジナルの絵を描いてみたり、お気に入りのシールを貼ってみたりするのもいいですね。  完成したら穴を開けてひもを通して吊るして飾れば、一か月ごとにめくって使うことが出来ます。
 ぜひ、おうちに飾ってみてはいかがでしょうか。


自分だけのオリジナルカレンダーにしましょう!

※カレンダーフォーマットについては、お手持ちのスマ ートフォンやパソコンのウェブブラウザから「カレンダー 無料」と検索、各自データをダウンロードして制作をお願いいたします。 (ファイルをダウンロード)岡本太郎のポートレート・作品(PDF形式・1.09MB)
(ファイルをダウンロード)岡本太郎の名言(PDF形式・510KB)

第23弾【TAROさんの手紙 『封筒を作ろう!』】

「タゴシ(岡本太郎を呼ぶときの父らの愛称)君の手紙みんなで読んだ。
君の手紙の書き振りが悉(ことごと)しく確(しっか)りしているので感心もし、安心もした。
元気でしっかりやって呉れ。・・・」一平

「今お母さんの手紙を受け取りました。
お母さんが自分の書いたものの世評に超然としていると聞いて、すっかり安心しました。
自分の中にある汗、垢、膿、等を喜んで恥とせずに出していくことが出来れば万々です。・・・・・」太郎

「巴里の北の停車場でおまえと訣(わか)れてから、もう6年目になる。人は久しい歳月という。
だが私には永いのだか短いのだか判らない。・・・・・」かの子
 (岡本太郎著作集 母の手紙より)

 上記は、岡本太郎がパリに留学していた時に、父母と交わした手紙の一部です。
太郎は1930年から10年間ほど滞在した地で、母かの子、父一平と多くの手紙をやり取りしていました。 どんな封書だったことでしょう。今なら、電話やメールなのでしょうけれど。
手紙の温かみは今もとても大切にされています。

 そこで、今回は、手紙を入れる封筒を作りたいと思います。角封筒の型紙をご用意しました。
拡大・縮小して好きな大きさの封筒を作成してみませんか。太郎さんっぽく作るもよし、
好きな絵を描くもよし、楽しい封筒を手作りしてみましょう。


●用意するもの
・封筒にする紙(カレンダーやポスターの裏紙、その他)
・型紙
・はさみまたはカッター
・のり
・絵や模様をつける用具
 (絵具・版画インク・色鉛筆・ローラー・スポンジ・ブラシなど)
 (どこでもTAROアトリエ第10弾の紙版画・第13弾の切り絵など)

皆さんがチャレンジした作品は、#岡本太郎美術館 #どこでもTARO アトリエ #MuseumAtHome
に投稿してみてくださいね!

(ファイルをダウンロード) 封筒フォーマット(PDF形式・400KB)
(ファイルをダウンロード) TAROさんの手紙 封筒を作ろう!作り方(PDF形式・860KB)
(ファイルをダウンロード)ほかの回の作品も使って(PDF形式・2MB)

第24弾 【どこでもTAROトランプ】

1977年、岡本太郎はトランプをデザインし発表しています。


『これぞ“美術トランプ”の切り札“太郎トランプ”こんな顔のクイーンがあったっていいじゃないか』
池田満寿夫VS岡本太郎競作の美術トランプ誕生のきっかけを作ったのは池田さんの方だった。
(中略)
池田さんの美術トランプは、講談社との間でトントン話が進み、世に出ることになった。
(中略)
初の本格的な美術トランプ、どうせなら競作でと、白羽の矢を立てられたのが岡本太郎さん。
こちらも二つ返事で「面白い。つくりましょう!」。
(中略)
岡本さんは「僕はどんな作品でも、生活者の中へ溶け込んでいくものじゃないといけないと思っているんだ。
その点トランプ作りというのは楽しい仕事だったよ。
デザインは誰もがびっくりするようなユニークさを、一方ではゲームに使っても抵抗を感じないトランプらしさを残すという、一見矛盾するテーマと取り組んだんだ。ああ、成功したと思っている」。
池田さんは絵札以外の数字カードもデザインに工夫をこらしているが、
岡本さんは「全部やってもいいけど、それではカードとしての機能が損なわれそうだ。
普通のカードの中に突然、変わった絵札がパッと出てきた方が面白いと思って」と、エースと絵札だけ手を加えた。
さて、あなたはどちらのトランプがお好みですか?
  『夕刊フジ』(1977年12月6日)


今回は太郎さんのデザインした絵札を公開します。
好きな大きさに拡大縮小したものを使って、かわいい小物を作ってみましょう。
今回は、マグネットシートやのり付きパネル、紙袋を使って作成したものを紹介します。
皆さんのアイデアでいろんなものに描いて、楽しい作品を作ってみましょう。

●用意するもの
・岡本太郎さんが用意した絵札
・カーボン紙
・マグネットシート、のり付きパネル、無地の紙袋等
・アクリル絵具またプロッキーペン・筆
皆さんがチャレンジした作品は、#岡本太郎美術館 #どこでもTARO アトリエ #MuseumAtHome
に投稿してみてくださいね!


(ファイルをダウンロード) どこでもTAROトランプ作り方(PDF形式・860KB)

第25弾 【“マスカレード風”月の顔の仮面をつくろう】

《月の顔》は、1989年に設置されたFRP彫刻です。パブリックアートとして親しまれていて、福井県・越前陶芸村(現・越前町)に設置されています。正面は“満月の顔”、真横から見ると“三日月の顔”となり、向きによって、異なった形を楽しむことができる作品です。
ぜひ、手づくりの仮面をつくってみてください!

※※2023年10月10日(火)から彫刻《月の顔》を市役所本庁舎2階・回廊デッキに設置します。興味のある方やお近くにお住まいの方は、ぜひご覧ください!

●用意するもの
・紙皿(直径15cmのものがおススメ。もちろんその他のサイズでも作れます!)
・ストロー(ペットボトル用などの長いもの)
 ※あらかじめ、ストローの曲がる部分を切っておいてください。
  切り取った蛇腹部分から飲み口までは使用しません。
・はさみ
・セロテープ
・両面テープ
・カッター(目の穴をあけるときに使用します)
・ペンや色鉛筆

●Point
《月の顔》の特徴の一つに、“大きく見開いてつりあがった眼”があります。
岡本太郎の作品にもっと近づける場合は、じっくり画像を見て、目の大きさや位置、 向きを観察してみてくださいね。


皆さんが制作した作品は、ぜひ写真に撮って、#岡本太郎美術館#どこでもTAROアトリエ #MuseumAtHomeに投稿してみてくださいね。


第26弾 【TARO切り絵Ⅱ】

第13弾でご紹介した「TARO切り絵」、挑戦していただいたでしょうか。なかなか時間が取れない方も多いかもしれませんね。
ですが、集中して何かに取り組みたいと思う方、ぜひ試していただきたいと思います。
今回は、以前のものよりレベルアップしたTARO切り絵に挑戦していただきます。

 以前にも、お伝えした太郎さんの切り絵。フランスに滞在していた時に、住んでいた部屋の窓を飾った切り絵。
なんだか想像が膨らみませんか。戦争の足音が聞こえる中、少しでも気分を明るくしたかったのではないでしょうか。
太郎さんは「絶望だからおしまいなんじゃない。そこからはじまるんだ」「絶望のなかに生きることがおもしろい」という言葉を残しています。
どんな状況でも面白がる気持ちを忘れないのも太郎さんらしいですね。
   太郎さんの絵画作品を切り絵にして表現してみましょう。一部分でもかまいませんが、絵画1枚を表現してみませんか。
今回は、《夜》《犬》の切り絵作品を紹介します。切り抜く部分が見本と違っていても全然OKです。
「こことここを繋げよう」「そこは切り取れないな」とか、作品に気持ちを乗せて取り組んでみてください。
出来上がるとすっきりしますよ。

●用意するもの
・切り絵にする紙A4(ケント紙、やや厚手の紙等)、カッター、カッターマット
(必要に応じて)
・はさみ、のり、セロハン(セロファン)、デザインカッター


皆さんが制作した作品は、#岡本太郎美術館 #どこでもTAROアトリエ #MuseumAtHome で、ぜひシェアしてくださいね!


※右の画像は以下のリンクからpdf版がダウンロードできます。
(ファイルをダウンロード)TARO切り絵Ⅱ1(PDF形式・536KB)
(ファイルをダウンロード)TARO切り絵Ⅱ2(PDF形式・526MB)
(ファイルをダウンロード)TARO切り絵Ⅱ3(PDF形式・404MB)
(ファイルをダウンロード)TARO切り絵Ⅱ4(PDF形式・357MB)


第27弾【カンタン!河童帽】

2024年1月20日(土)~4月14日(日)まで開催されている常設展「人のかたち:岡本太郎の人体表現」で展示している作品の中に、彫刻《河童像》があります。 今回は、太郎さんらしい独特の造形で来館者にも人気がある、《河童像》をモチーフに、おうちで作れるカンタンな“河童帽”をご紹介します。

《河童像》は、1981年に制作された彫刻です。もともとは青森県・三沢市にあった「古牧温泉」(現・星野リゾート青森屋)のために制作された作品でした。現在は、青森県・大和田市にある‶星野リゾート奥入瀬渓流ホテル”に移設されています。

材料は深皿(紙製)と紐の2つだけ!!親子で一緒に制作したり、また大人の皆さんは息抜き時間に作ったりして、ぜひ楽しんでくださいね。

※2024年3月2日(土)・3日(日)の2日間、このオンラインコンテンツを活用した特別企画「大・河童祭」を開催します。乞うご期待!

●用意するもの
・紙製の深皿(どんぶりタイプがおススメ)
・紐または毛糸、もしくはゴム紐
・エンピツ
・はさみ
・画鋲(目や鼻の穴をあけるときに使用します)
・カッター(頭を7等分に切る最初の場面で必ず使用します)
   ※まだカッターを使ったことがないお子さんは、家族の人と一緒に制作しましょう。
・ペンや色エンピツ

●Point
太郎さんの彫刻《河童像》により近づけるのであれば、作品の目と鼻をよく観察してください。
目は俵型、鼻はしずく型にしてみましょう。また、それぞれの距離感や向きにも注目してみるとGOODです。

皆さんが制作した作品は、ぜひ写真に撮って、#岡本太郎美術館#どこでもTAROアトリエ #MuseumAtHome#河童に投稿してみてください。

(ファイルをダウンロード)河童帽の作り方(PDF形式・535KB)