2020年常設展

「ウチの中の岡本太郎」

岡本太郎《夢の鳥》1977年
 岡本太郎の制作活動の根底には、「芸術は大衆のもの」という考えがありました。
芸術は暮らしの中でこそ活かさなければならないと考えていた太郎は、岡本芸術の価値を下げることになると周囲が反対するのを押し切ってウイスキーのオマケとして《顔のグラス》を制作したり、ネクタイやトランプなど日頃から人々の生活に生かされるものをデザインしたりなど、多くのインダストリアル作品を制作しました。

 太郎が生前に制作した日用品やグッズのみならず、彼の没後にも引き続き多くの岡本太郎グッズが生み出されています。作品のみならず本人もそのモチー フとなるなど、これほど多くのグッズが制作されている作家は他に類を見ません。私たちは今でも身近に岡本太郎とその芸術性に触れることができるのです。

 自粛や在宅を求められる今、暮らしの中で楽しめるアートをコンセプトにした展示として、太郎が生前に手掛けたインダストリアルデザインと、死後に作られたグッズを中心に紹介します。展示を通して、生活の中で生きる太郎の芸術をご覧いただければと思います。

主な作品



<主な出品作品>

 ●油彩……《森の掟》《海辺》《犬》など
 ●彫刻……《誇り》《河童像》など
 ●インダストリアルデザイン……《まどろみ》《顔のグラス》《水差し男爵》など
 ●グッズ……太郎作品のフィギュア、太郎デザインのスニーカー、ジャージなど

みどころ


●太郎の作品の中から家具や日用品、グッズなど、暮らしの中で楽しめるものを中心に紹介。
●グッズをテーマに盛り込んだ常設展は初!太郎の作品から派生した多彩なグッズをお楽しみいただけます。
●常設展は写真撮影可能! ※フラッシュ、三脚の使用はご遠慮ください。

会期

2020年10月15日 (木)-2021年01月24日 (日)

開催概要

会期: 2020年10月15日(木)~2011年1月24日(火)
開館時間: 9:30~17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(11月23日、1月11日を除く)、11月24日(火)、12月29日(火)~1月3 日(日)、1月12日(火)
観覧料: 2020年10月15日(木)~10月23日(金)までは常設展のみ
一般500(400)円、高・大学生・65歳以上300(240)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

2020年10月24日(土)~2021年1月24日(日)は企画展とのセット料金となります。
一般1,000(800)円、高・大学生・65歳以上800(640)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

関連イベント

※新型コロナウイルス感染拡大対策のため、イベントの開催内容が変更となる場合がございます。
 事前に当ホームページにてご確認ください。


◆ワンポイントトーク


担当学芸員が展示内容を楽しく解説します。

日時:2020年11月1日(日)14:00~
       11月7日(土)14:00~
       11月21日(土)14:00~
解説:大杉 浩司 学芸員
場所:常設展示室
料金:観覧料のみ


◆「蘇るVR 太陽の塔 ver.3 」


《太陽の塔》の内部、外観をVR で観覧しよう!
当館では3 回目となる本イベント。前回よりさらにパワーアップし、
《太陽の塔》の地下空間もご覧いただくことができます。



日時:2020年11月21日(土)~2021年1月24日(日)
   ※展示室内のモニターでVR映像を変換した3D映像を上映します。
   ※映像はホームページからも見ることができます。
料金:観覧料のみ
協力:日本工業大学

新型コロナウイルス感染防止対策により、今回はゴーグルを
 使用したVR体験は行わず、3D映像の上映とさせて頂きます。

「太陽の塔への道~太陽の塔は「生命の樹」だった」

1970年の大阪万博の為に制作された《太陽の塔》は、岡本太郎の傑作の一つです。そのフォルムがどのようにして成立したかについて考察する為には、岡本太郎による全ての造形作品の中にヒントが見出されるべきです。
《太陽の塔》のフォルムは、単なる思い付きで生まれたのではなく、それ以前の岡本の作品の中に思想と図像が継続して見出せます。名称が《太陽の塔》に決定されるまでの間、岡本はこの塔のことを、いくども「(仮称)生命の樹」として、公式記者会見で発表しています。
本展では、《太陽の塔》に繋がる図像の作品、そして同様の思想に基づく作品を紹介し、岡本太郎が《太陽の塔》に込めた思想を紹介致します。

会期

2020年06月02日 (火)-2020年10月11日 (日)

開催概要

会期: 2020年4月16日(木)~10月11日(日)
開館時間: 9:30~17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(8月10日、9月21日を除く)、8月11日(火)、9月23日(水)
観覧料: 2020年6月2日(火)~7月12日(日)までは企画展とのセット料金。
一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

2020年7月14日(火)~7月22日(水)までは常設展のみ
一般500(400)円、高・大学生・65歳以上300(240)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

2020年7月23日(木・祝)~10月11日(日)までは企画展とのセット料金に変わります。
一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

岡本太郎“聖家族”

漫画家である父・岡本一平と、小説家であり歌人の母・岡本かの子を両親に持つ岡本太郎。一家と関わりの深かった小説家・川端康成は、この家族を“聖家族”と呼びました。
太郎自身も「父母に感謝することがあるとすれば、常に同等な友人のように扱ってくれたことだ」と語るように、この家族は夫婦、親子が一個の独立した人格として対等な関係で結ばれているような、当時においてはたぐい稀な家族形態でした。一方で全く異質な芸術家の共同生活には「想像もできない絶望的な矛盾」があったとも語られ、その中で起こるさまざまな葛藤の中で、太郎は成長していきます。
本展では、岡本太郎・一平・かの子の作品を紹介するとともに、彼らの日常生活を写す日用品や写真を展示し、芸術に生きた一家の足跡をたどります。



●写真撮影可能!
本展の会場内は、写真撮影が可能です。
※フラッシュの使用はご遠慮ください。
※三脚、自撮り棒の使用はご遠慮ください。
※会場内の動画撮影、作品1点のみの撮影はご遠慮ください。

会期

2020年01月17日 (金)-2020年04月12日 (日)

開催概要

会期: 2020年1月17日(金)~2020年4月12日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(2月24日を除く)、2月12日(水)、2月25日(火)
観覧料: 2020年1月17日(金)~2月13日(木)までは常設展のみ
一般500(400)円、高・大学生・65歳以上300(240)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

2020年2月14日(金)~2020年4月12日(日)までは企画展とのセット料金に変わります。
一般700(560)円、高・大学生・65歳以上500(400)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

関連イベント

ワンポイントトーク

常設展「岡本太郎“聖家族”」ワンポイントトーク


担当学芸員が作品や展覧会のみどころをわかりやすく解説します。

日時: 2月15日(土)、3月21日(土)、4月4日(土) 14:00~
   ※3月21日、4月4日は開催中止となりました
場所: 常設展示室
料金: 無料(要観覧料)


朗読とおしゃべりトーク

花音による「朗読とおしゃべりトーク」~太郎が語る両親の思い出~


このイベントは終了しました
朗読ユニット「花音」が、「岡本太郎“聖家族”」展に寄せて朗読します。
太郎が語る両親への思い出。また、両親とのやりとりが綴られたエッセイや手紙などを、お喋りをはさみながら紹介します。

日時: 2月22日(土) ①15:00~15:30 ②17:30~18:30
出演: 花音(朗読ユニット)
場所: 常設展示室
料金: ①無料(要観覧料)②500円(イベント参加費/別途観覧料不要)
※②は美術館閉館後の公演になります。
※当日入館券で②の公演もご覧いただけます。
※①②は公演内容が異なります。


演劇画像

結純子ひとり芝居「太郎への手紙」


※このイベントは開催中止となりました
母かの子が息子太郎に宛てた手紙の数々。
それらをもとに、女優・結純子が岡本かの子を演じます。

日時: 3月29日(日) ①15:00~15:30 ②17:30~18:30
出演・脚本: 結 純子(女優・演出家)
演出: Natti.夏子
場所: 常設展示室
料金: ①無料(要観覧料)②500円(イベント参加費/別途観覧料不要)
※②は美術館閉館後の公演になります。
※当日入館券で②の公演もご覧いただけます。