2021年常設展
常設展「生誕110周年 ベラボーな岡本太郎」
岡本太郎の代表作の一つとして知られる《太陽の塔》は、1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ館として作られました。大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」のもと、会場には近未来的なパビリオンが配置され、世界各国の新技術や文化が集結。一方で、万博のテーマ館プロデューサーに就任した太郎は、このテーマに疑問を呈し「ベラボーなものを作る」と宣言します。そしてモダニズムとは正反対の、太古の昔からそこに生えていたような“ベラボーな”塔を打ち立てるのです。
《太陽の塔》のみならず、太郎の生み出した作品と活動の幅そのものもまさに“ベラボーな”ものでした。太郎は画家として出発しますが、絵画や彫刻のみならず、日用品や家具、建築に至るまで、ひとつの枠にとどまらない制作活動を行います。また作品制作のかたわら、積極的にテレビやCMなどのメディアにも出演し、言葉を発信し続けました。太郎の生み出した作品は、街中のパブリックアートや、日用品のデザイン、作品をモチーフにしたグッズなどを通して、今もなお私たちの身近に存在し続けています。
本展では、岡本太郎生誕110周年に際し、《太陽の塔》をはじめとする太郎の“ベラボーな”作品とその軌跡をご紹介します。
《太陽の塔》のみならず、太郎の生み出した作品と活動の幅そのものもまさに“ベラボーな”ものでした。太郎は画家として出発しますが、絵画や彫刻のみならず、日用品や家具、建築に至るまで、ひとつの枠にとどまらない制作活動を行います。また作品制作のかたわら、積極的にテレビやCMなどのメディアにも出演し、言葉を発信し続けました。太郎の生み出した作品は、街中のパブリックアートや、日用品のデザイン、作品をモチーフにしたグッズなどを通して、今もなお私たちの身近に存在し続けています。
本展では、岡本太郎生誕110周年に際し、《太陽の塔》をはじめとする太郎の“ベラボーな”作品とその軌跡をご紹介します。
主な作品
みどころ
《太陽の塔 ぬいぐるみ だるま風》2017年
《超合金 太陽の塔ロボ》2014年
●《太陽の塔》グッズ、資料が大集合!
大阪万博当時の写真や資料から《太陽の塔》を紹介するほか、《太陽の塔》から派生して作られたグッズも展示し、作品にとどまらず、様々なアイテムとして親しまれる“ベラボー”な《太陽の塔》をご紹介します。
●生誕110周年を祝し、《明日の神話》《傷ましき腕》などの油彩作品や、彫刻作品、日用品や家具まで、岡本太郎の幅広いジャンルの作品を展示!
展示を通して岡本太郎の“ベラボーな”活動の軌跡をお楽しみください。
《明日の神話》部分1968年 油彩・キャンバス
《傷ましき腕》1936年(再制作1949年) 油彩・キャンバス
大阪万博当時の写真や資料から《太陽の塔》を紹介するほか、《太陽の塔》から派生して作られたグッズも展示し、作品にとどまらず、様々なアイテムとして親しまれる“ベラボー”な《太陽の塔》をご紹介します。
●生誕110周年を祝し、《明日の神話》《傷ましき腕》などの油彩作品や、彫刻作品、日用品や家具まで、岡本太郎の幅広いジャンルの作品を展示!
展示を通して岡本太郎の“ベラボーな”活動の軌跡をお楽しみください。
《明日の神話》部分1968年 油彩・キャンバス
《傷ましき腕》1936年(再制作1949年) 油彩・キャンバス
●本展覧会は写真撮影OK!(動画撮影、フラッシュ撮影、三脚・自撮り棒・ジンバル等の器材の使用は不可)
出品作品の中からお気に入りを見つけて、SNSでシェアしましょう。
会期
2021年10月15日 (金)-2022年01月16日 (日)開催概要
会期: | 2021年10月15日(金)~2022年1月16日(日) |
開館時間: | 9:30-17:00(入館16:30まで) |
休館日: | 月曜日(1月10日を除く)、11月4日(木)、11月24日(水)、12月29日(木)~1月3日(月)、1月11日(火) |
観覧料: | ●10月15日(金)~10月22日(金) ※常設展のみ開催 一般500(400)円、高・大学生・65 歳以上300(240)円 ●10月23日(土)~1月16日(日) ※企画展とのセット料金 一般1,000(800)円、高・大学生・65 歳以上800(640)円 ※( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下は無料 |
主催: | 川崎市岡本太郎美術館 |
同時開催: | 企画展「戦後デザイン運動の原点―デザインコミッティーの人々とその軌跡」 |
※開催期間等は変更になる場合がございます。最新の情報は、当館ホームページにてお知らせいたします。 |
「生誕110周年 ベラボーな岡本太郎」PR映像
関連イベント
蘇るVR太陽の塔 ver.4
常設展「生誕110周年 ベラボーな岡本太郎」関連イベントとして、日本工業大学の学生による、大阪万博当時の《太陽の塔》をVR空間によみがえらせるプロジェクトを実施しています。
常設展示室内で上映しているVR映像の一部をゴーグル装着で鑑賞して、よりリアルなVR体験ができます!
日時:11月13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)
各日11:00~16:30 ※13日のみ13:00~16:30
場所:ガイダンスホール
※常設展示室では映像を上映しています。
協力:日本工業大学
料金:無料
※使用する機器の規定上、利用対象年齢を13歳以上とさせて頂きます。
<<注意事項>>
感染拡大防止対策として、以下のご協力をお願いいたします。
・展示室内の密集を防止するため、当日は整理券を配布いたします。
体験は整理券順にご案内いたしますので、予めご了承ください。
・VRゴーグル等接触する機器はご利用ごとにアルコールによる消毒をしております。
お客様におかれましても体験前の手指のアルコール消毒、マスクの着用など
感染防止対策にご協力をお願いいたします。
・状況により、VRゴーグルの使用をとりやめ、映像上映のみ実施する場合があります。
事前に当ホームページをご確認ください。
ワンポイントトーク
当館学芸員が常設展の展示解説を行います。
日 時:12月4日(土)、2022年1月8日(土) 14:00~
場 所:常設展示室
料 金:観覧料のみ
「太郎さんの心の中を楽しもう!」
「悲しいとき、嬉しいとき、苦しいときも、私は身のまわりに猛烈に色を塗りこめる。」
岡本太郎『岡本太郎の眼』(朝日新聞社、1966年)
岡本太郎の作品からは、じつにさまざまな感情があふれだしています。
絵画にとどまらず、壁画や彫刻、家具や日用品といったプロダクトデザインに至るまで、
まるで太郎さんの感情そのものが創作の源泉になっているようです。作品の前に立つと、
不思議な表情に笑ってしまったり、びっくりさせられたり、激しい色彩に気持ちを揺さぶられたり、
見ているこちら側もいろんな感情を呼び起こされてきませんか?
本展では、ユーモラスな表情が来館者からも人気の《坐ることを拒否する椅子》約20点を一堂に展示いたします。
また展示の一部は、あえて作品名を付けていませんので、タイトルに縛られず、
ぜひイマジネーションを膨らませてみてください。
小さな子どものように、にこにこ笑いながら作品とにらめっこをしたり、眉間にしわを寄せながら
恐る恐る作品に立ち向かったり……。「見ることは、創ること」という太郎さんの言葉どおり、
作品を通して岡本太郎の心の中を感じ、見る側の心が動く瞬間も楽しんでいただけたら幸いです。
岡本太郎『岡本太郎の眼』(朝日新聞社、1966年)
岡本太郎の作品からは、じつにさまざまな感情があふれだしています。
絵画にとどまらず、壁画や彫刻、家具や日用品といったプロダクトデザインに至るまで、
まるで太郎さんの感情そのものが創作の源泉になっているようです。作品の前に立つと、
不思議な表情に笑ってしまったり、びっくりさせられたり、激しい色彩に気持ちを揺さぶられたり、
見ているこちら側もいろんな感情を呼び起こされてきませんか?
本展では、ユーモラスな表情が来館者からも人気の《坐ることを拒否する椅子》約20点を一堂に展示いたします。
また展示の一部は、あえて作品名を付けていませんので、タイトルに縛られず、
ぜひイマジネーションを膨らませてみてください。
小さな子どものように、にこにこ笑いながら作品とにらめっこをしたり、眉間にしわを寄せながら
恐る恐る作品に立ち向かったり……。「見ることは、創ること」という太郎さんの言葉どおり、
作品を通して岡本太郎の心の中を感じ、見る側の心が動く瞬間も楽しんでいただけたら幸いです。
主な作品
会期: | 2021年7月8日(木)~2021年10月11日(月) |
開館時間: | 9:30-17:00(入館16:30まで) |
休館日: | 月曜日(8月9日、9月20日、10月11日を除く)、8月10日(火)、9月21日(火)、24日(金) |
観覧料: | ●7月8日(木)~7月16日(金) ※常設展のみ開催 一般500(400)円、高・大学生・65 歳以上300(240)円 ●7月17日(土)~10月11日(月) ※企画展とのセット料金 一般900(720)円、高・大学生・65 歳以上700(560)円 ※( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下は無料 |
「太郎さんの心の中を楽しもう!」PR映像
関連イベント
ワークシート配布「見るミるTARO」
※配布は終了いたしました。
常設展会期中、オリジナルタイトルを考えたり、作品を深く感じて、
みるみる(・・・・)太郎さんに近づけるワークシートを配布します。
太郎さんは、絵を見ることは、創ることでもあると言っています。
作品から受けた印象をもとにイマジネーションをふくらませて鑑賞してみましょう。
配布期間:7月17日(土)~
配布場所:常設展示室入口横
※ワークシートがなくなり次第、配布は終了いたします。
太郎さんにお手紙を書こう
※このイベントは終了いたしました。
太郎さんにお手紙を書いてみませんか?
展示室出口近くにコーナーを設置します。
みんなの太郎さんや作品に向けた想いを書いてみよう!
期 間:7月17日(土)~8月22日(日)
場 所:美術館ギャラリースペース
夏休みの宿題手伝います
※このイベントは終了いたしました。
美術館見学が夏休みの課題となっている中学生の皆さん、美術館職員と一緒に
館内を回りながら作品をみて太郎さんの思いや考えにふれてみませんか。
日 時:7月27日(火)、28日(水)、8月19日(木)
各日 10:00~11:00
対 象:中学生
場 所:展示室
料 金:無料
申 込:不要(当日10:00までに美術館エントランスにお越しください。)
美術館裏探検
※このイベントは終了いたしました。
普段見ることの出来ないバックヤードの一部を公開する子ども限定のイベント。
収蔵庫や大型エレベーターなど、美術館の裏側を作品の気持ちになって、
探検してみましょう。
日 時:8月8日(日) ①11:00~11:40 ②13:30~14:10
対 象:小・中学生
定 員:各回10名
場 所:展示室、バックヤード
料 金:無料
申 込:電話受付(7/16(金)10:00から受付開始)、先着順
*子どものみの参加となります。集合・解散はガイダンスホールとなりますので、
付き添いの方は、館内などでお待ちいただくか、解散時間になりましたら
お迎えにきてください。
「岡本太郎の食」
「生きものが生きものを食べるのは、まさに生命の交歓である。」
人間の三大欲求の一つである「食」。
岡本太郎にとっての「食」は、自身の中の原始的な感動をよびさますものであり、
生活と芸術は一体であるという岡本の理念を実現させる糸口の一つでもありました。
岡本がデザインしたインダストリアル作品の中にはティーポットやグラスなどの食器、
ワインクーラー付きのテーブルなど「食」の場を意識したものが数多く残されています。
また、ダイナミックな書が躍る大皿や顔のある茶器などの一風変わった陶芸作品も手掛けました。
本展では岡本太郎にまつわる「食」をテーマに、メキシコのホテルの食堂のために依頼された壁画
《豊饒の神話》の原画を中心に、油彩、陶器、インダストリアルなどの作品を展示します。
人生、芸術、そして食べることもまた闘いだと考えていた岡本の作品を
「食」という視点から読みとく試みです。
人間の三大欲求の一つである「食」。
岡本太郎にとっての「食」は、自身の中の原始的な感動をよびさますものであり、
生活と芸術は一体であるという岡本の理念を実現させる糸口の一つでもありました。
岡本がデザインしたインダストリアル作品の中にはティーポットやグラスなどの食器、
ワインクーラー付きのテーブルなど「食」の場を意識したものが数多く残されています。
また、ダイナミックな書が躍る大皿や顔のある茶器などの一風変わった陶芸作品も手掛けました。
本展では岡本太郎にまつわる「食」をテーマに、メキシコのホテルの食堂のために依頼された壁画
《豊饒の神話》の原画を中心に、油彩、陶器、インダストリアルなどの作品を展示します。
人生、芸術、そして食べることもまた闘いだと考えていた岡本の作品を
「食」という視点から読みとく試みです。
主な作品
会期: | 2021年4月15日(木)~2021年7月4日(日) |
開館時間: | 9:30-17:00(入館16:30まで) |
休館日: | 月曜日(5月3日を除く)、5月6日(木)、7日(金) |
観覧料: | ●4月15日(木)~4月23日(金) ※常設展のみ開催 一般500(400)円、高・大学生・65 歳以上300(240)円 ●4月24日(土)~7月4日(日) ※企画展とのセット料金 一般900(720)円、高・大学生・65 歳以上700(560)円 ※( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下は無料 |
「岡本太郎の食」展 PR映像
関連イベント
ワンポイントトーク
当館学芸員が常設展の展示解説を行います。
日 時:6月13日(日)、6月27日(日) 14:00~
場 所:常設展示室
料 金:観覧料のみ
※新型コロナウイルス感染拡大対策のため、イベントの開催内容が変更となる場合がございます。
事前に当館ホームページにてご確認ください。
「岡本太郎の旅」
岡本太郎は多くの旅の中で、民族学的な視点から、日本や世界の文化とその土地に暮らす
人々の生命力の源流を探りました。
1957年から1966年にかけて岡本は東北から沖縄まで日本各地を巡り、その取材旅行をもとに
『日本再発見―芸術風土記』や『神秘日本』『忘れられた日本〈沖縄文化論〉』を執筆しました。
また、1963年にはメキシコに初めて訪れ、それを機に世界各地を巡った記録をエッセイ
『美の世界旅行』として刊行しています。
岡本は取材先でいつも一眼レフカメラを持ち歩き、自身で撮影した膨大な写真の一部を著作に
掲載しました。道行く人々や街並み、路傍の石像、祭りなど、岡本の捉えた風景は
色褪せない新鮮さを持ってその土地の生命力を伝えてきます。
本展では岡本が主に取材で訪れた旅先を辿りながら、写真を中心に、同時期に制作された油彩や
彫刻、取材旅行をもとに執筆した著作などを紹介します。
「世界ととけあうこと、それが旅である」と述べた岡本の旅と芸術に触れていただく
機会となれば幸いです。
人々の生命力の源流を探りました。
1957年から1966年にかけて岡本は東北から沖縄まで日本各地を巡り、その取材旅行をもとに
『日本再発見―芸術風土記』や『神秘日本』『忘れられた日本〈沖縄文化論〉』を執筆しました。
また、1963年にはメキシコに初めて訪れ、それを機に世界各地を巡った記録をエッセイ
『美の世界旅行』として刊行しています。
岡本は取材先でいつも一眼レフカメラを持ち歩き、自身で撮影した膨大な写真の一部を著作に
掲載しました。道行く人々や街並み、路傍の石像、祭りなど、岡本の捉えた風景は
色褪せない新鮮さを持ってその土地の生命力を伝えてきます。
本展では岡本が主に取材で訪れた旅先を辿りながら、写真を中心に、同時期に制作された油彩や
彫刻、取材旅行をもとに執筆した著作などを紹介します。
「世界ととけあうこと、それが旅である」と述べた岡本の旅と芸術に触れていただく
機会となれば幸いです。
主な作品
会期: | 2021年1月28日(木)~4月11日(日) |
開館時間: | 9:30~17:00(入館16:30まで) |
休館日: | 月曜日、2月12日(金)、24日(水) |
観覧料: |
2021年1月28日(木)~2月19日(金)までは常設展のみ 一般500(400)円、高・大学生・65歳以上300(240)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金 2月20日(土)~4月11日(日)は企画展とのセット料金となります。 一般700(560)円、高・大学生・65歳以上500(400)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
関連イベント
※新型コロナウイルス感染拡大対策のため、イベントの開催内容が変更となる場合がございます。事前に当ホームページにてご確認ください。
◆ワンポイントトーク
担当学芸員が展示内容を楽しく解説します。
日時:2021年2月13日(土)14:00~
2月27日(土)14:00~
解説:篠原 優 学芸員
場所:常設展示室
料金:観覧料のみ