2000年展覧会

万歳七唱 岡本太郎の鬼子たち

会期 2000年4月22日~7月9日


カタログ 展覧会の様子
この展覧会は、岡本太郎と親しく交わり、彼の思想や生き方に共鳴しながら制作活動を続けてきた7人の作家による太郎へのオマージュ(讃歌)。岡本太郎は、独自に新たな芸術を模索する若い作家には支援を惜しまなかった。「アヴァンギャルド芸術研究会」から「世紀の会」「二科会」「読売アンデパンダン展」などで、彼が温かい励ましを送った作家は数多くいる。弟子でもなく、門下でもない、けれども岡本太郎のまわりで何らかの影を受けつつ、それにとらわれない縦横無尽の活動を続けてきた、太郎の鬼子ともいうべき作家たち。本展では各作家が自薦した太郎との関連が深い作品を中心に、7人の活動を紹介した。

その日に-5年後、77年後 震災・記憶・芸術

会期 2000年9月1日~10月15日


カタログ 展覧会の様子
阪神淡路大震災から5年、関東大震災から77年目を迎える今日、「震災」を事件そのものとしてよりはむしろ、ある一つのきっかけとして捉えた展覧会。震災という現実が、直接・間接に、私たちの存在や芸術のあり方にいかに作用しているかを考えるための「対話的な」試み。出品作家は、石内都・北山善夫・多和圭三・藤本由紀夫・坂茂の5名。

太陽の塔からのメッセージ・岡本太郎とEXPO’70

会期 2000年10月28日~2001年1月28日


カタログ 展覧会の様子
1970年アジア諸国に先駆けて開催された日本万国博覧会から30年を記念し、岡本太郎のプロデュースによるテーマ館《太陽の塔》を取り上げた。高度成長の時期にあり、モダニズム一色に染まった会場に岡本太郎は全く正反対の「ベラボーなもの」を万国博のシンボルとして作り上げた。それは万国博のテーマ「人類の進歩と調和」と近代主義の渦に巻き込まれていく社会そのものへの挑戦であった。本展はテーマ館《太陽の塔》に至る岡本太郎の道のりを検証し、改めて万国博を越えたモニュメントとして現在も残るこの塔からのメッセージを見詰め直し、万国博の意義と私たちの未来像について考える契機とした。