2014年展覧会

第17回岡本太郎現代芸術賞 展

会期 2014年2月8日~4月6日


カタログ 展覧会の様子

岡本太郎の精神を継承し、旧来の慣習や規範にとらわれず、自由な視点と発想で創作活動を行う作家の活動を支援し、優れた業績を顕彰する岡本太郎現代芸術大賞(TARO賞)。第17回をむかえる本展では780点の応募から選ばれた20点の作品が選出され、その中から太郎賞(1点)、敏子賞(1点)、特別賞(4点)が選ばれました。
本展では、来館者と作家とのコミュニケーションのきっかけとなるよう、自由に作品の写真撮影・SNS等への画像掲載ができるようにしました。また、会期中は、作家によるギャラリートークやパフォーマンスイベントを多数開催。来館者がお気に入り作品を投票する「お気に入り作品を選ぼう」企画は多くの方にご参加いただきました。

企画展「第17回岡本太郎現代芸術賞」展
来館者参加企画「お気に入り作品を選ぼう」投票結果発表

企画展「第17回岡本太郎現代芸術賞」展に展示されている入選作品20点の中から、来館者にお気に入り作品を投票していただきました。会期中、6699名の方がご参加、投票結果の1位から5位までを発表いたします。

第1位
高本敦基《The Fall》

第2位
サエボーグ《Slaughterhouse-9》

第3位
赤松音呂《マグネティカ・アニマータ》

第4位
小松葉月《果たし状》

第5位
キュンチョメ《まっかにながれる》

「岡本太郎と潜在的イメージ─パリの仲間たち」展
―岡本太郎《明日の神話》を支えた画家―

会期 2014年4月19日~7月6日


カタログ 展覧会の様子
岡本太郎の作品には、主題となるモチーフと共に、全体が顔となるように構成されたダブル・イメージによる作品が、少なからずあります。岡本は、1930年から40年まで滞在したパリでの活動の中で、アンドレ・ブルトン、マックス・エルンスト、ヴァシリー・カンディンスキー、アンドレ・マッソン、サルバトール・ダリ、マン・レイ、ブラッサイなど、多くの芸術家と交流し、こうした表現方法を修得したものと考えられます。また、1933年には前衛芸術家のグループ「アプストラクシオン・クレアシオン」に、最年少の作家として参加しました。
本展では「潜在的イメージ」をキーワードに、セザンヌ、ルドン、ピカソ、マッソンの油彩作品や、「アプストラクシオン・クレアシオン」の版画作品、マン・レイ、ブラッサイの写真作品などとともに、岡本太郎の作品に残存しつづけたパリの芸術思潮を紹介、会期中には、茨城大学 人文学部教授 藤原貞朗氏による記念講演会も開催いたしました。

川崎市制90周年記念事業
「岡本太郎とアール・ ブリュット-生の芸術の地平へ」展

会期 2014年7月19日~10月5日


カタログ 展覧会の様子
1950年岡本太郎は『アヴァンギャルド藝術』(美術出版社刊)を著しました。この本の中で岡本は、表現の始源を問うような発言をしています。 「未開人も子供も狂人も、論理的に明らかに矛盾していること、例えば自分が自分であると同時に兎であるとか、雲だというような、あり得べからざることを平気で信じたり、夢で見た世界と現実の世界とを矛盾のままごちゃごちゃにして、ともに実在だと考えたりします。」 「彼らの表現はノーマルな社会の分別では到底考えられない、恐ろしい程の激しさを持っているのです。それはかえって我々を根源的な感動に回帰させる異常な魅力です。」
本展は「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」と題し、様々な表現世界を持った人たちの作品や子どもたちの絵や障害をもちながら作り続ける作家たちの作品を紹介いたしました。

「TARO賞の作家Ⅱ」

会期 2014年10月18日(土)~2015年1月12日(月・祝)


カタログ 展覧会の様子
TARO賞(岡本太郎現代芸術賞)は、岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭くメッセージを突きつける芸術家を顕彰するべく1997年に創設されました。これまで17回を数えるTARO賞からは、国内外で広く活躍するアーティストが多く生まれています。  新しい才能を支援し活動の機会を提供する、「TARO賞の作家」シリーズの2回目となる本展では、第6回から第12回で入賞し、現在活躍する5名の作家の作品をご紹介しました。