2002年展覧会

はがねの変相―金沢健一の仕事

会期 2002年2月27日~4月7日


カタログ 展覧会の様子
若々しい感性で制作を続ける作家に焦点を当てたシリーズの第2弾として、鉄と形と音をテーマにした作品で注目を集めている彫刻家、金沢健一をとりあげた。楽器以前の原初的な音を体験する参加型の作品「音のかけら」(第1回岡本太郎記念現代芸術大賞準大賞受賞作品)ほか、厳密な直線だけで構成されたものや、鉄の表面の変容を表現したものを合わせて展示し、鉄の様々な表情とともに、それらに現れる金沢健一の知性と感性の際立つ世界を紹介した。

「はがねの変相―金沢健一の仕事」併催企画展
第5回岡本太郎記念現代芸術大賞 展

会期 2002年2月27日~4月7日


カタログ 展覧会の様子

ゴジラの時代 SINCE GODZILLA

会期 2002年4月20日~7月28日


カタログ 展覧会の様子
1954年の第五福竜丸事件をきっかけに放射能によって古代の恐竜が蘇るという発想から生まれたゴジラは、国内だけでなく世界中の人たちに親しまれているキャラクターとして、その後時代の移り変わり応じて我々の価値観や時代性を象徴してきた。本展は戦後から現在までを振り返り、我々の社会の中で変貌を遂げてきたゴジラとは何ものかを考える機会として開催した。

熱いまなざし―岡本太郎とメキシコ

会期 2002年8月10日~9月29日


カタログ 展覧会の様子
「メキシコというのは、なんて怪しからん所だ。何千年も前から断りも無く、私のイミテーションを作っているなんて。」古代メキシコ美術を見てユーモアを込めて語られた岡本太郎のこの言葉は、古代メキシコ芸術と彼の作品が共感し合い、本質的な部分で通底している証である。本展では、壁画《明日の神話》の原画、未完に終ったメキシコ・プロジェクト〈海の博物館構想〉といったメキシコと深い関わりのある岡本作品や、彼が現地で撮影した写真を展示した。また、岡本が特に感動した古代アステカ文明の神像コアクトリエや古代都市テオティワカン遺跡などの古代メキシコ世界を紹介すると共に、シケイロス、リベラ、タマヨなどメキシコの近・現代の作家を取り上げ紹介した。

美の呪力 ニューギニアの姿・かたち

会期 2002年10月12日~2003年1月13日


カタログ 展覧会の様子
岡本太郎は1971年に刊行した著書『美の呪力』で、日本を含む世界各地の造形品や文化を通じて人間の根源的な生命感を伝えようとした。こうした岡本の思想を汲み、ニューギニア島を中心とするメラネシアの人々の民族造形や生活、文化に焦点を当てた展覧会を開催した。生活用品や仮面、神像などの彼らの豊かな造形世界や、儀礼や祭礼の場である精霊堂を紹介するとともに、漫画家・水木しげる、写真家・大石芳野を取り上げ、更に岡本太郎が日本各地を巡り撮影した写真と《太陽の塔》の地下空間を紹介した。