2020年企画展

「クルト・セリグマンと岡本太郎」

セリグマン展メインイメージ
 岡本太郎(1911-96)はパリに滞在中の1933年、前衛芸術家の団体アプストラクシオン・
クレアシオン協会に参加し、多くの芸術家たちと親しく交わり、とりわけクルト・セリグマン
(1900-62)とは同協会員の中でも最も深く交流を持ちました。

1934 年頃のセリグマンの作品と岡本の《空間》《リボン》のシリーズには、暗色の背景に
抽象的ながら量感を持ったモチーフを描き出すなど、共通する部分が多く見られます。
特に両者ともに「リボン」をモチーフとした作品を生涯を通じ制作していることから、
岡本はセリグマンの影響を濃厚に受けたといえます。
 セリグマンによる1930 年代前半の言説にも、岡本が後に提唱することとなる「対極主義」
と大きな関係があると考えられます。

1935 年には、セリグマン、岡本、ヴュリアミの3人によりパリで展覧会が開催され、
それをきっかけに「ネオ・コンクレティスム」(新具象主義)が提唱されました。

 また1936年、セリグマンがアルレット夫人と共に東京を訪問した際、パリの岡本太郎は、
父・一平に歓待するよう依頼し、一平の手配によってセリグマンは銀座・三越百貨店にて
個展を開催しました。それを機に「ネオ・コンクレティスム」は日本で脚光を浴び広く
知られることになります。

 1939 年、ユダヤ系であるセリグマンはドイツ・ナチスの侵攻を察知し、活動の拠点を
アメリカ・ニューヨークへ移します。1940 年代以降、セリグマンはパリ時代の芸術家仲間を
ニューヨークに次々に招いて紹介し、ニューヨーク派シュルレアリストの重鎮として活躍しました。
彼の尽力により、岡本太郎も同地で1953 年にニューヨークで個展を開催しています。

その後、1951年開催の読売アンデパンダン展(第3回日本アンデパンダン展)における
マーク・ロスコやジャクソン・ポロックなど27 名のアメリカ人芸術家の出品、また1956 年開催の
「世界・今日の美術展」8名16点の出品も岡本とセリグマンの友情により実現されたものです。

 本展は、岡本太郎の盟友であるクルト・セリグマンの作品を岡本の作品とともに紹介し、
岡本芸術の形成過程を探ると共に、両者の友情によって第二次世界大戦後の日本の美術界に
もたらされた影響の意義について検証する展覧会です。

主な作品

1)クルト・セリグマン《メムノンと蝶》1942 年 油彩・キャンバス 岡崎市美術博物館蔵
2)クルト・セリグマン《旅人》1933-34 年 (版画集《紋章の放浪》より)エッチング 川崎市岡本太郎美術館蔵
  Artwork reproductions courtesy of The Seligmann Center of the Orange CountyCitizens Foundation, Chester, New York.
3)岡本太郎《空間》1934年(1954年再制作)油彩・キャンバス 川崎市岡本太郎美術館蔵
4)岡本太郎《傷ましき腕》1936年(1949年再制作))油彩・キャンバス 川崎市岡本太郎美術館蔵
5)下郷羊雄《指の上のローソク》1936年 油彩・キャンバス 名古屋市美術館蔵
6)芥川沙織《顔》1954年 油彩・キャンバス 川崎市岡本太郎美術館蔵



<出品予定の作品>

クルト・セリグマン
    油彩…《メムノンと蝶》
    銅版画…《紋章の放浪》シリーズ、《水たまり》他 約30 点
岡本太郎
    油彩…《空間》《傷ましき腕》《コントルポワン》《夜》他
    彫刻…《顔》《愛》《五大陸》《太陽の塔》他 約30点
アプストラクシオン・クレアシオン協会関連作家、他の作品、約10点
イエール大学図書館所蔵の岡本=セリグマン往復書簡等(複写)約60点

みどころ


クルト・セリグマン 1936-37年頃
クルト・セリグマン 1936-37年頃
  • ●セリグマンと岡本太郎の絵画・版画作品、戦後日本の作家作品、プライベート映像、資料など約130 点を紹介。
  • ●岡本太郎に最も影響を与えた芸術家として知られるクルト・セリグマンと岡本との交流を紹介。
  • ●パリでのセリグマンとの出会いから岡本太郎が自らの創造を方向付けていく過程を、様々な作品・ 資料によりひもとき解説。
  • ●二人の作品の共通点と、その根底に共有する「ネオ・コンクレティスム」(新具象主義)の紹介。
  • ●セリグマンと岡本太郎、それぞれの「リボン」の捉え方と表現を比較。



展示構成

第1 章 クルト・セリグマンと岡本太郎
第2 章 アプストラクシオン・クレアシオン協会
第3 章 ネオ・コンクレティスムと国際シュレアリスト・パリ展
第4 章 読売新聞社主催「第3 回日本アンデパンダン展」(1951 年)と朝日新聞主催
「世界・今日の美術展」(1956 年)
第5 章 ニューヨーク・ヒューゴ画廊の「岡本太郎展」(1953 年)
第6 章 芸術は呪術であるークルト・セリグマンへのオマージュ


※企画展の写真・動画撮影はできません。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、クルト・セリグマンの国外所蔵作品は原寸大パネルの展示になりました。

会期

2020年10月24日 (土)-2021年01月24日 (日)

開催概要



会期: 2020年10月24日(土)~2021年1月24日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(11月23日、1月11日を除く)、11月4日(水)、11月24日(火)、年末年始12月29日(火)~1月3日(日)、1月12日(火)
観覧料: 一般1,000(800)円、高・大学生・65 歳以上800(640)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
※常設展示とセットの料金となっております。
主催: 川崎市岡本太郎美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛: ライオン、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網
後援: 米国大使館
協力: The Seligmann Center of the Orange Country Foundation,Inc.,Weinstein Gallery, 堀内カラー、日本通運
助成: 芸術文化振興基金

「クルト・セリグマンと岡本太郎」 PR映像

クルト・セリグマンと岡本太郎 PR動画

■PR動画(44秒)


当企画展のPR動画です。
映像はこちら(Youtube)※音が鳴ります。(別ウィンドウで開く)

関連イベント

※新型コロナウイルス感染拡大対策のため、イベントの開催内容が変更となる場合がございます。
 事前に当ホームページにてご確認ください。



開催記念連続講義(予定)

◆第1回:「パリ時代の岡本太郎~クルト・セリグマンと岡本太郎」
 ※このイベントは終了しました
  日時:11 月8 日(日) 14:00~15:30

    クルト・セリグマンと岡本太郎の交流と作風の影響について概説します。
   特に岡本にとって重要なモチーフである「リボン」がセリグマンからの影響によるものであり、
   スイス・バーゼル市の市章に由来するものである可能性について言及します。

◆第2 回:「パリ時代の岡本太郎~《傷ましき腕》を中心に」
 ※このイベントは終了しました
  日時:11 月22 日(日) 14:00~15:30

    岡本太郎のパリ時代の代表作《傷ましき腕》は1936年に完成し、1937年のシュランデパンダン
   展に出品されたことが明確になりました。
   《傷ましき腕》を中心に、パリ時代の岡本太郎の活動について概説します。

◆第3 回:「戦後のセリグマンと岡本~1951 年と1956 年の展覧会」
 ※このイベントは終了しました
  日時:12 月6 日(日) 14:00~15:30

    第二次世界大戦後に岡本太郎がクルト・セリグマンに送った1948年9月18日付の書簡が、
   イェ―ル大学バイネッケ図書館で見つかりました。
    この書簡をきっかけに、セリグマンは岡本からの要請に応えて、日本のアート・シーンに
   変革をもたらした2つの展覧会「第3回日本アンデパンダン展」「世界・今日の美術展」への
   米国在住新進芸術家の出品実現に奔走します。
    この2つの展覧会における岡本とセリグマンとが果たした役割とその意義について概説します。

◆第4 回:「『芸術は呪術である』~クルト・セリグマンと岡本太郎」
 ※このイベントは終了しました
  日時:12 月20 日(日) 14:00~15:30

    第二次世界大戦後、岡本がセリグマンに初めて送った1948年9月18日付書簡において、
   岡本はセリグマンの主著『魔法の鏡』について言及しています。
    これまで看過され言及されてこなかった岡本太郎におけるクルト・セリグマンの思想的影響に
   ついて考察し、作品への反映について概説します。

◆第5 回:「太陽の塔の研究~ミルチャ・エリアーデの影響」
 ※このイベントは終了しました
  日時:2021 年1 月24 日(日) 14:00~15:30

   岡本太郎による《太陽の塔》に込められた意図に関しては、多くの言説が知られますが、
  そのいずれも思弁的なものであり、実証性に欠けるものでした。
   近年、川崎市岡本太郎美術館では、所蔵する岡本太郎に関する1次資料の解析が進展し、
  《太陽の塔》に込められた意図に関する実証的解明に努めてきました。
   誰もが知っている作品でありながら、多くの誤った言説が述べられてきた《太陽の塔》に関し、
  実証的な見地から概説します。


   ※各回とも
   講師:佐々木秀憲(川崎市岡本太郎美術館学芸員)
   定員:各40 名(当日先着順、事前予約不要)
   会場:川崎市岡本太郎美術館 ガイダンスホール
   料金:無料

「高橋士郎 古事記 展  神話芸術テクノロジー」

高橋士郎は造形作家として、1960 年代よりコンピューター制御のアート「立体機構シリーズ」を制作し、 その先駆的な作品は日本万国博覧会をはじめとする多くの展覧会で発表されてきました。
1980 年代には風船を素材とした「空気膜造形シリーズ」を考案、 世界各地で活動を展開し、誰にでも親しまれるアートとして人気を博してきました。
芸術にコンピューターやテクノロジーを浸透させた立役者の一人であるいっぽうで、 Shiro Takahashi の名はイスラム数理造形の研究者としても世界的に知られています。
2000 年代には多摩美術大学の学長を務めながら、情報芸術の分野におけるユニークな教育の 実践者として、多くの才能を輩出してきました。

本展は高橋士郎が長年つづけてきた「空気膜造形」研究の集大成として、日本の古事記に挑んだ 作品群で構成されます。古代より現代まで、人間が「気」をどのように扱ってきたのか、 その全歴史と文化を自家薬籠中のものとした高橋は、古事記のなかに現れる神々の「気宇壮大」を、 独自の気膜テクノロジーによって、21世紀に蘇らせます。

時代を超えてインスピレーションを与えつづけてきた古事記について、岡本太郎は出雲を訪れた際、 出雲神話の「おおらかな行動性」を高く評価しています。
太郎は小学生の頃に出雲で過ごした記憶を手繰り寄せながら、国引きや国譲りの神話のなかに、 生活者の実感に根ざした創造性を感じとったのでした。
生田緑地の自然のなかに現れるのは、高橋士郎のおおらかな行動性とイマジネーションを通した、 古事記の神々の真新しい姿とも言えるでしょう。

奇想天外でユーモラスな神話の物語には、日本の自然思想の再発見の機会があるだけでなく、 世界再生の希望も含まれているように思われます。世代を問わず誰でも楽しむことのできる本展を、 ぜひ多くの方々に見ていただきたいと願います。

主な作品

みどころ


《涙の神 》2008年
●奇想天外でユーモラスなキャラクターに注目
一般的に古事記というと難しいイメージですが、今回の高橋士郎の古事記に登場する神々は空気膜構造のロボット「バボット」で構成されています。奇想天外でユーモラスなキャラクターは子どもから大人まで親しみやすく古事記 の世界を知ることができます。

●写真撮影、動画撮影が可能!
写真撮影、動画の撮影も自由、来館者は動くバボット(空気膜造形)にさわることもできます。(フラッシュ、三脚の使用は不可)
●屋外にもバボットが登場!
展示室内だけでなく、土日祝日 、生田緑地のイベント時には美術館の屋外にもバボットが登場し、 誰でも自由に見ることができます。 出品作品の数々を写真や動画におさめ、SNSでシェアしましょう!

会期

2020年07月23日 (木)-2020年10月11日 (日)

開催概要

会期: 2020年7月23日(木・祝)~2020年10月11日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(8月10日、9月21日を除く)、8月11日(火)、9月23日(水)
観覧料: 一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
企画協力: 株式会社バボット
助成: 一般財団法人地域創造


高橋士郎 古事記展 PR・メイキング映像

 古事記展PR動画

■古事記展PR動画(3分28秒)


当企画展のPR動画です。
映像はこちら(Youtube)※音が鳴ります。(別ウィンドウで開く)

アゼリアビジョン

■高橋士郎 古事記展PR動画川崎駅アゼリアビジョン版(15秒)


川崎駅アゼリアビジョンで放映された動画です。生田緑地の自然の中で遊ぶ神々をご覧ください。
映像はこちら(Youtube)※音が鳴ります。(別ウィンドウで開く)

古事記展設営

■高橋士郎 古事記展 設営風景(3分03秒)


展示室に設営展開されていく作品郡です。
映像はこちら(Youtube)※音が鳴ります。(別ウィンドウで開く)

神々の目覚め

■「神々の目覚め」(1分17秒)


開館時に送風機の電源を入れると目覚め始める、神々の様子です。
映像はこちら(Youtube)※音が鳴ります。(別ウィンドウで開く)

関連イベント

※新型コロナウイルス感染拡大対策のため、イベントの開催内容が変更となる場合がございます。
 事前に当ホームページにてご確認ください。


◆上映会


古事記を題材にした短編アニメーションをはじめとした、
神々をモチーフにした短編アニメーションプログラムの上映会を行います。

日時:9月20日 14:00~15:00※このイベントは終了しました
定員:70名(当日先着順)
場所:岡本太郎美術館ガイダンスホール
料金:無料
⇒上映作品情報はこちら

◆高橋士郎 古事記展 記念シンポジウム


テーマ:神話とアート―記憶と創造の未来に向けて
日時:10月4日 14:00~16:00(開場 13:30)※このイベントは終了しました
司会:港千尋(写真評論家、写真家)
パネラー:伊藤俊治(美術評論家、美術史家)、平藤喜久子(神話学者、日本文化研究所所長)
定員:70名 (当日先着順)
場所:岡本太郎美術館ガイダンスホール
料金:無料

◆トークイベント「高橋士郎さんをかたる」「ヒョウタンと気膜」



バボット制作会社代表・有馬拓也氏と元高橋士郎教室助手・莇貴彦氏、
本展監修者・港千尋氏が高橋士郎を語るトークイベントです。
港氏にはヒョウタンと本展の気膜造形作品の関りについてもお話を頂きます。

※当初予定しておりました港千尋氏と高橋士郎氏の対談は、都合により内容が
 変更となりました。ご了承のほどお願い致します。


日時:10月11日(日) 14:00~15:30(開場 13:30)
講師:港千尋(写真評論家、写真家)、莇貴彦(元高橋士郎教室助手)
    有馬拓也(株式会社バボット)
定員:70名 (当日先着順)
場所:岡本太郎美術館ガイダンスホール
料金:無料


「F・バシェ生誕100年、日本万国博覧会から50年 音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」

太郎VR美術館バナー

一般社団法人VR革新機構(別ウィンドウで開く) のご協力のもと、展示室を高画質画像で撮影いたしました。
上記のバナーより3DビューやVR映像がお楽しみいただけます。
(VR映像鑑賞にはVR専用ゴーグルもしくはVRメガネが必要です。)
企画展示室だけでなく、常設展示室、エントランスなど美術館全体の様子もご覧いただけます。
360°で歩く!岡本太郎美術館(Youtube)【エントランス~常設展示室①】(別ウィンドウで開く)

360°で歩く!岡本太郎美術館(Youtube)【常設展示室②】(別ウィンドウで開く)

360°で歩く!岡本太郎美術館(Youtube)【常設展示室③】(別ウィンドウで開く)

360°で歩く!岡本太郎美術館(Youtube)【常設展示室④】(別ウィンドウで開く)

360°で歩く!岡本太郎美術館(Youtube)【企画展示室】(別ウィンドウで開く)

360°で歩く!岡本太郎美術館(YouTube)エントランス~常設展示室①QRコード 360°で歩く!岡本太郎美術館(YouTube)常設展示室②QRコード 360°で歩く!岡本太郎美術館(YouTube)常設展示室③QRコード 360°で歩く!岡本太郎美術館(YouTube)常設展示室④QRコード 360°で歩く!岡本太郎美術館(YouTube)企画展示室QRコード

©VR革新機構 提供:川崎市岡本太郎美術館


BASCHETwithmeditoneバナー

バシェの繊細な響きを余すところなく収録し、meditone®の音声合成アルゴリズムを用いて再合成した、AIによるパフォーマンスです。
上記のバナーよりご視聴いただけます。 
本展のPR映像はこちら(Youtube)※音が鳴ります。(別ウィンドウで開く)

岡本太郎は、芸術がすべての人と共有するものであるという理念を貫き、《太陽の塔》をはじめとする多くのパブリック作品を制作しました。彼と同じく、誰でも自由に演奏することのできる楽器でありオブジェでもある「音響彫刻」という新しいスタイルを生み出した芸術家がフランソワ・バシェとベルナール・バシェの兄弟です。フランスで過ごした岡本太郎とバシェ兄弟。フランスの風土と文化が彼らの芸術観を育んだのです。バシェ兄弟の作り上げた「音響彫刻」の造形美と音響は、世界的な評価を得てパリ装飾芸術美術館やMOMAなど世界各地の美術館で展示されました。1970年の大阪万博には鉄鋼館ディレクターであった、作曲家・武満徹がフランソワ・バシェを招聘して鉄鋼館に展示されました。芸術に対する心情を同じくする岡本太郎の《太陽の塔》とバシェ兄弟の「音響彫刻」は万国博覧会を舞台に偶然にも隣り合わせとなって多くの人々に共感を与えることとなったのです。万国博覧会以後、鉄鋼館に保管されていた「音響彫刻」は、大阪府(当時・万博記念機構)、東京藝術大学、京都市立芸術大学が中心となり、当時と変わらぬ美しい造形美と音響を取り戻しました。
本展は、バシェの「音響彫刻」5点を一堂に集め岡本太郎の芸術空間で共演させるという試みです。会場では、音楽アーティストによる演奏会やワークショップなどのイベントを開催いたします。《高木フォーン》《川上フォーン》《桂フォーン》《渡辺フォーン》《勝原フォーン》のそれぞれ異なる個性的な造形は、奏でる人によって無限の音色を発し、岡本太郎の作品との共演によって更なる芸術的空間を創造し人々を魅了するでしょう。

みどころ


《勝原フォーン》 バシェ音響彫刻《勝原フォーン》大阪府蔵
●50年振り!バシェ音響彫刻5点が一堂に会する
1970年の大阪万博では、岡本太郎の《太陽の塔》とバシェ兄弟の「音響彫刻」は隣り合わせで展示をされました。
この度、50年振りに17基あるバシェ音響彫刻のうち、復元された5基を岡本太郎美術館で一堂に展示します。

●バシェ音響彫刻の魅力を伝える多彩なイベント
科学的な側面からバシェ音響彫刻の魅力を伝えるための様々なイベントを開催します。
多分野で活躍するミュージシャンによるコンサートは必見!週末に響き渡るバシェ音響彫刻の音色をお楽しみください。
●写真撮影が可能!
本展覧会は全ての作品の写真撮影が可能です。豪華な出品作品の数々を写真におさめ、SNSでシェアしましょう。
※フラッシュの使用はご遠慮ください。
※三脚の使用はご遠慮ください。

会期

2020年06月02日 (火)-2020年07月12日 (日)

開催概要

会期: 2020年4月25日(土)~7月12日(日)
開館時間: 9:30~17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(5月4日を除く)、5月7日(木)、5月8日(金)
観覧料: 一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
主催: 川崎市岡本太郎美術館
後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、公益財団法人日仏会館
企画協力: バシェ協会
協力: 大阪府、東京藝術大学 GEIDAI FACTORY LAB、京都市立芸術大学 芸術資源研究センター、和光大学、digiart,Inc.
助成: 公益財団法人花王芸術・科学財団

バシェ音響彫刻演奏映像

撮影:守屋友樹 資料提供:京都芸術センター

■武満徹「四季」


演奏:山口恭範、吉原すみれ、野尻小矢佳、前田啓太(打楽器奏者)
映像はこちら(Youtube)※音が鳴ります。(別ウィンドウで開く)

関連イベント

各イベントは企画展示室で無料(要観覧料)で参加いただけます。

マルティ・ルイツマルティ・ルイツ

レクチャー「バシェから受け継ぎ、未来へつなぐ」


※このイベントは開催中止となりました
F・バシェの愛弟子マルティ・ルイツがバシェの世界を語ります。
日時:
4月26日(日)14:00~16:00
演奏・講師:
マルティ・ルイツ(サウンド・アーティスト、バシェ研究者)

ワークショップ「バシェ音響彫刻の世界で遊ぼう」


※このイベントは開催中止となりました
音響体験を通してバシェの世界を楽しむワークショップ。
日時:
4月29日(水・祝) 14:00~16:00
演奏・講師:
マルティ・ルイツ(サウンド・アーティスト、バシェ研究者)
対象:
どなたでも(未就学児は保護者同伴)
定員:
30名
申込:
電話受付(4/7(火)10:00から受付開始)、先着順

岡田加津子岡田加津子

ワークショップ&トーク


※このイベントは開催中止となりました
岡田加津子が語るフランスのバシェ工房の滞在記と、バシェの教育音具を使ったワークショップ。
日時:
5月4日(月・祝) ①トーク 13:30~14:30 ②ワークショップ 14:45~15:30
講師:
岡田加津子(作曲家)
対象:
どなたでも(未就学児は保護者同伴)
定員:
①自由観覧 ②40名
申込:
②電話受付(4/7(火)10:00から受付開始)、先着順

船山隆船山隆 写真提供:山陽新聞社

シンポジウム

※このイベントは開催中止となりました
1970年大阪万博、武満徹、F・バシェについて研究者の立場から語ります。
日時:
6月21日(日) 13:00~14:30
登壇者:
船山隆(音楽学者)、柿沼敏江(音楽学者)、川崎弘二(電子音楽研究)




※このイベントは開催中止となりました
バシェ音響彫刻の楽器としての側面と音が脳に与える影響について語ります。
日時:
6月27日(土) 13:00~15:00
登壇者:
亀川徹(音響学)、仁科エミ(情報環境学)
司会:
永田砂知子

関連コンサート

各コンサートは企画展示室で無料(要観覧料)でご覧いただけます。

永田砂知子永田砂知子

マルティ・ルイツ コンサート


※このイベントは開催中止となりました
音楽家のマルティ・ルイツが打楽器奏者の永田砂知子と共演します。
日時:
5月3日(日・祝) 15:00~16:00
演奏:
マルティ・ルイツ(サウンド・アーティスト、バシェ研究者)、永田砂知子(打楽器奏者)

アンサンブル・ソノーラアンサンブル・ソノーラ

アンサンブル・ソノーラ コンサート


※このイベントは開催中止となりました
バシェを愛してやまない京都の4人組アンサンブル・ソノーラによる演奏会。
日時:
5月5日(火・祝)、5月6日(水・振休) 14:00~15:00
演奏:
「アンサンブル・ソノーラ」岡田加津子(作曲家)、北村千絵(ボーカリスト)、沢田穣治(作曲家・ベーシスト)、渡辺亮(パーカッショニスト)

内橋和久内橋和久

内橋和久 コンサート


※このイベントは開催中止となりました
ベルリンと東京を拠点に活動する音楽家、内橋和久がバシェ音響彫刻に挑みます。
日時:
5月10日(日) 15:00~16:00
演奏:
内橋和久(音楽家)

大倉正之助大倉正之助

大倉正之助「五行彩調」


※このイベントは開催中止となりました
和楽器とバシェ音響彫刻との初めてのコラボレーション。
一部・大倉正之助ソロ演奏 二部・大倉正之助、永田砂知子の共演。
日時:
5月24日(日) 14:00~15:00
演奏:
大倉正之助(大鼓奏者)、永田砂知子(打楽器奏者)

灰野敬二灰野敬二 撮影:舟木和幸

灰野敬二 コンサート


※このイベントは開催中止となりました
演奏家として様々な楽器の可能性を引き出す灰野敬二がバシェ音響彫刻に挑みます。
日時:
6月7日(日) 15:00~16:00
演奏:
灰野敬二(音楽家)

山口恭範山口恭範 撮影:守屋友樹 資料提供:京都芸術センター

コンサート 武満徹「四季」


※このイベントは開催中止となりました
大阪万博・鉄鋼館でバシェ音響彫刻のために作曲、演奏された武満徹の「四季」を東京で半世紀ぶりに演奏。
日時:
6月21日(日) 15:00~15:30
演奏:
山口恭範(打楽器奏者)、吉原すみれ(打楽器奏者)、野尻小矢佳(打楽器奏者)、前田啓太(打楽器奏者)

マリンバピンポン原倫太郎《マリンバピンポン》

バシェ音響彫刻×《マリンバピンポン》


原倫太郎(現代美術家)の木琴卓球《マリンバピンポン》と安江佐和子演奏による音響彫刻の競演。会期中に《マリンバピンポン》で遊ぶこともできます。
日時:
7月4日(土) 14:00~15:00
演奏:
安江佐和子(パーカッショニスト)他、卓球選手

鈴木昭男鈴木昭男 ©Atsushi Koyama_2011

鈴木昭男 コンサート


何からでも音をつむぎ出してしまう鈴木昭男がバシェ音響彫刻を奏でます。
日時:
7月12日(日) 15:00~15:30
  ※開催時間を当初より変更しております。ご注意下さい。
演奏:
鈴木昭男(サウンド・アーティスト)

meditoneロゴ

会場音響 BASCHET with meditone®


AIが奏でるバシェ音響彫刻の音色が会場内にサウンドオブジェとして流れます。
期間:
4月下旬~7月12日(日)
提供:
山村寿一(digiart,Inc.)

「第23回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」

時代に先駆けて、たえず新たな挑戦を続けてきた岡本太郎。
岡本太郎現代芸術賞は、岡本の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭いメッセージを突きつける作家を顕彰するべく設立されました。

今年で23回目をむかえる本賞では、452点の応募があり、創造性あふれる23名(組)の作家が入選をはたしました。
21世紀における芸術の新しい可能性を探る、意欲的な作品をご覧ください。




●写真撮影可能!
本展覧会は、会場内をご自由に撮影することができます。SNS等への発信も可能です。
会場や作品の写真がSNS等を通じてシェアされ、来館者と作家とのコミュニケーションのきっかけになればと考えています。

主な作品


会期

2020年02月14日 (金)-2020年04月12日 (日)

開催概要

会期: 2020年2月14日(金)~2020年4月12日(日)
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日: 月曜日(2月24日を除く)、2月25日(火)
観覧料: 一般700(560)円、高・大学生・65歳以上500(400)円、中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金
主催: 川崎市岡本太郎美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団

入選者(50音順)

  • 浅川 正樹
  • 井上 直
  • 大石 早矢香
  • 大小田 万侑子
  • 桂 典子
  • 小嶋 晶
  • 佐藤 圭一
  • 笹田 晋平
  • 澤井 昌平
  • そんたくズ
  • 高島 亮三
  • 根本 裕子
  • 野々上 聡人
  • 春田 美咲
  • 藤田 淑子
  • 藤原 千也
  • 本濃 研太
  • 松藤 孝一
  • 丸山 喬平
  • 水戸部 春菜
  • 村上 力
  • 村田 勇気
  • 森 貴之

審査員(50音順)

  • 椹木 野衣:美術批評家/多摩美術大学教授
  • 平野 暁臣:空間メディアプロデューサー/岡本太郎記念館館長
  • 北條 秀衛:川崎市岡本太郎美術館館長
  • 山下 裕二:美術史家/明治学院大学教授
  • 和多利 浩一:ワタリウム美術館キュレーター

関連イベント

第23回TARO賞ギャラリートーク


入選作家によるギャラリートークです。

日時: 3月1日 (日) 14:00~ ※このイベントは開催中止となりました
    笹田 晋平、高島 亮三、桂 典子、村田 勇気、浅川 正樹
    3月15日(日) 14:00~ ※このイベントは開催中止となりました
    本濃 研太、水戸部 春菜、森 貴之、藤田 淑子、丸山 喬平、そんたくズ
    3月20日(金・祝) 14:00~ ※このイベントは開催中止となりました
    野々上 聡人、澤井 昌平、井上 直、村上 力、大小田 万侑子
    4月12日(日) 14:00~ ※このイベントは開催中止となりました
    大石 早矢香、藤原 千也、根本 裕子、松藤 孝一、小嶋 晶
場所: 企画展示室
料金: 無料(要観覧料)
※予定は変更になる場合がございます。予めご了承ください。


作家によるパフォーマンス


●そんたくズ「そんたくズ 第5回単独公演 in 第23回TARO賞 岡本太郎美術館記念コントライブ~死ぬのはお前だ!アジア初の逆デュシャン展~」
そんたくズによるコントライブです。
日時: 会期中の土日 ①13:00~ ②15:30~
    各公演約40分を予定。途中入場可。
    ※2月29日~3月29日の開催は中止となりました。

●春田美咲ライブペイント
春田美咲による公開制作です。
日時: 2月15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日・祝)、29日(土)
    3月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)
    10:00~16:30(予定)
    ※2月29日~3月21日の開催分は中止となりました。


 
お気に入りを選ぼう!

お気に入りを選ぼう!


このイベントは終了しました
第23回TARO賞入選作品の中から、ご来館の皆さまにお気に入り作品を投票していただきます。
投票の結果は、HP等で発表するとともに、上位の作家には記念品を進呈します。

投票期間: 2月14日(金)~3月22日(日)
場所: ギャラリースペース
料金: 無料(要観覧料)
結果発表: 3月26日(木)(予定)


お手紙プロジェクト

お手紙プロジェクト


第23回TARO賞入選作家にお手紙を書いてみませんか?
展示室出口近くにコーナーを設置します。作家からお返事がくるかも!?

日程: 2月14日(金)~4月12日(日)(予定)
※こちらのイベントは4月10日で終了とさせて頂きます。