2007年展覧会
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第10回岡本太郎現代芸術賞 展
会期 2007年2月3日~4月8日
第10回を迎えたTARO賞は、名称を「岡本太郎記念現代芸術大賞」から「岡本太郎現代芸術賞」と改め、太郎賞、敏子賞という賞を新設してリニューアルし、美術のジャンル意識を超えた新たな芸術表現の発表の場とすべくスタートした。今回は前回9回の応募数518点を遙かに上回る614点の応募作品から、16点の作品が選出され、その中から太郎賞、敏子賞、特別賞の3点が選ばれた。
青山時代の岡本太郎 1954-1970
現代芸術研究所から太陽の塔まで 展
会期 2007年4月21日~7月1日
1954年、岡本太郎は東京・青山に坂倉準三建築研究所によるアトリエ兼住居(現岡本太郎記念館)を構える。彼は「現代芸術研究所」と称したその場所で、丹下健三や柳宗理ら先鋭の建築家やデザイナーらも巻きこみ、より総合的に新たな芸術運動の道を探った。こうした50年代での活発な人的交流は、その後太陽の塔へとつづく岡本の展開をみるのに欠かせない大きな基盤となるものであった。本展では、デザイン的な活動など岡本の知られざる面を紹介するとともに、1954年から1970年までの彼の劇的な展開を、人々との交流とあわせて読み解いった。
アマゾンの侍たち ―人間・自然・芸術― SAMURAI OF AMAZON ―Human・Nature・Art― 展
会期 2007年7月14日~9月17日
岡本太郎は滞欧中に、パリ大学で民族学の父と呼ばれるマルセル・モースの教えを受けた。後年、著書『美の呪力』でも、想像を超えた人間の生き方の多様性、そして、世界各地の民族造形のもつダイナミズムと呪力を、縦横無尽に書き記している。本展では、岡本の思想とこれまで日本で紹介されることが稀であったアマゾンの先住民(カヤポ族)の生きる姿を重ね合わせて紹介した。
岡本太郎『藝術風土記』
―岡本太郎が見た50年前の日本―展
会期 2007年10月6日~2008年1月14日
1957(昭和32)年に、岡本太郎は『藝術新潮』連載企画のために日本中を旅した。その土地に暮らす人々の生活、生きる力を汲み取ろうと各地を巡って写真を撮り、紀行文を精力的に執筆する。各地に伝わるモノに注視し、モノの中から土地や人々につたわる呪術性まで嗅ぎとろうとした。岡本は取材先の選定から関わり、実地調査と文献調査を行い、その成果として提起した芸術の問題を、自ら撮影した写真とともに、毎月『藝術新潮』で発表していた。 『藝術風土記』連載開始から50年目にあたる節目に、岡本が撮影した写真を紹介するとともに彼が当時提起した芸術の問題をもう一度考える機会とした。